両親が同行しない旅行には旅行同意書というものが必要なのはご存知ですか?
最近、めちゃくちゃ人気が出ているのが孫旅。言葉通りお孫さんと旅行することです。
今回は孫と語学留学するためにフィリピンへ行こうとしたが出国拒否されたケースを紹介したいと思います。
わたしも姪っ子や甥っ子を海外に連れて行こうと考えていた矢先に相談されたケースだったため案外知らない人も多いのではないでしょうか?
孫旅(まごたび)とは
孫旅とは【お孫さんと旅すること】です。
孫旅では知識豊富な祖父母から色々なことが学べます。そして、様々な経験を通して一緒に思い出も作れるというメリットがあります。
3世代で旅行する『親子孫旅』も人気ですね。
両親が同行するケースでは問題はないのですが、今のご時世 両親だって仕事で忙しいですよね。そんな時にアクティブなシニア世代がお孫さんと一緒に国内外に行くケースが増加してるんです。
事例:孫と語学留学へ行く予定がまさか..
今回はわたしの知り合いにあったケースを紹介していきます。
半年以上前からフィリピン セブに2週間にお孫さんと語学留学予定だった人のケースです。
留学前に以前から勉強したかった英語をオンラインスクールに入って頑張って英語の勉強して準備をしてきた。
せっかくだから孫も連れて行って英語が話せるようになって欲しい!
そう思って
フィリピン セブに孫と一緒に語学留学することを決めた。
準備も万全!
そして、出発当日
搭乗手続きのためドキドキ・ワクワクしながら空港カウンターへ並んだら
え??
ええええええええ〜〜〜〜〜〜!!
まさかの出国拒否!!
語学学校に連絡したり
なんとか出国できないか,何度も何度も空港カウンターで話してみたけど
結局、時間だけが過ぎていく..
まさか..
こんなはずじゃなかったのに。
一緒に買い物に行ったり、セブのビーチで楽しもうって言ってたのに..
頭の中が混乱している。
どうしてこうなったのか?
語学学校で言われた通りに準備していたのに..
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青空に浮かぶ、孫と2人で乗るはずだった飛行機をデッキから見送る。
準備が足りなかった自分が悪かったんだ..
悔やんでも悔やみきれない..
ポッカリ空いてしまった2人の休暇..
ただただ、後悔という言葉がだけがグルグル頭の中を駆け巡る。
そして、様々な損失
- 2週間の予定はパァー
- 語学留学に支払ったお金
- 滞在費用
- フライト代
- 海外旅行保険代
- wifiルーター
- 時間
必要だったものは公的旅行同意書だったんですね。
今回紹介したお孫さんとフィリピン留学のケースでは
公的文書が必要だったので大使館に問い合わせて公的証明を入手する必要がありました。
そして、フィリピンに入国する際もフィリピン国籍以外の15歳未満の未成年者であれば同意宣誓供述書というWaiver of Exclusion Ground(WEG)が必要です。
旅行同意書とは
苗字の違う親・おじいちゃんおばあちゃん・叔母や叔父、海外留学中にホストファミリーと旅行に行く時などに必要です。
国内の旅行ツアーに参加する時も、両親の署名入りの旅行同意書を提出する必要があります。旅行同意書では各会社によって微妙に違いますので各会社の規定の書類に記入しましょう。
なぜ旅行同意書が必要なのか?
特に海外では拉致や誘拐などを疑われるケースがあり、
同意書がなければ日本から出国拒否されることがあります。
公的文書でなくてもいい国もあるようなのですが、外務省に確認をしてから渡航準備をした方が無難だと思います。
未成年の単独・もしくは片親のみの同行の渡航に条件のある国は26カ所
(2014年10月時点)
- アイスランド
- エストニア
- オーストラリア
- オランダ
- ギリシャ
- スイス
- スウェーデン
- スペイン
- スロバキア
- スロベニア
- チェコ
- デンマーク
- ドイツ
- ノルウェー
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- ベルギー
- ポーランド
- ポルトガル
- マルタ
- ラトビア
- リトアニア
- リヒテンシュタイン
- ルクセンブルク
- 南アフリカ
などが挙げられます。
JALのサイトのPDFがわかりやすいのでこちらを参考に各国について確認してみてください。
旅行同意書の書き方
旅行同意書は
- 未成年者の年齢
- 渡航先
外務省で申請できる、公的証明を携帯していた方が一番安心です。
アポステーユとは簡単にいうと外務省の認証を受けた証明のことです。
ただし、大使館でとるように言われているケースでは外務省と大使館のダブルで証明をとることはできません。渡航先によって変わるので注意しましょう。
フィリピンのケースでは大使館で公的証明をとるようにいわれます。
アメリカ渡航のケース:ESTA 雛形
まとめ
せっかく計画した海外旅行や海外留学。出国や入国できなければ意味もないです。これからはシニア世代と旅行をしたり、わたしのように姪っ子や甥っ子などと旅行したい人たちも増えてくると思います。
各国で色々ルールがあるので親族だけれど、親じゃないケースでも拉致や誘拐を疑われたり、離婚調停中の親権争いでの連れ出しなど疑われる可能性があるので海外旅行や海外留学では必要な書類は必ず取っておきましょう!
いい思い出を作って欲しいと思っています 😉