「いつかは自分の訪問看護ステーションを立ち上げてみたい」 そう思い一歩を踏み出すことは、新しい国へ旅立つときのような高揚感と、少しの不安が入り混じるものですよね。
訪問看護の独立経営は、まさに予測不能でエキサイティングな「旅」そのものです。 法人設立や指定申請といった大きな国境を超える手続きだけでなく、日々の営業、労務、そして「名刺を何枚刷るか」という足元の小さなお土産選びのような選択まで、無数のルート(選択肢)が待っています。
そして旅には、いつか必ず「帰幕(出口戦略)」のときが訪れます。 経営の幕引きを「終わり」ではなく、次の新しい旅への出発(出口戦略)として捉えることで、私たちの経営の旅はより身軽で、価値あるものになります。
この記事は、私が実際に法人設立から運営、そして次のステージへ繋ぐ出口戦略までを駆け抜けたすべてのプロセスを1つにまとめた「経営の旅のガイドブック(ロードマップ)」です。
綺麗な教科書には載っていない、リアルな迷いや失敗談という名の「旅の思い出」もたくさん詰め込みました。あなたのこれからの挑戦という名の旅が、少しでも軽やかで素晴らしいものになりますように。
この記事はこんな人におすすめ
- 将来、訪問看護での独立をぼんやりと考えている看護師さん
- 開設手続きの手順や、リアルな失敗談を知りたい方
- 運営〜出口戦略(閉鎖)までの全体像をあらかじめ把握しておきたい方
💡 この記事を開業のお守りにしてください
訪問看護の立ち上げには、たくさんのステップがあります。情報量がとても多いので、ぜひこのページをブックマーク(お気に入り登録)して、あなたの準備の進み具合に合わせて辞書のように何度も見返してみてくださいね。

Contents
そもそも、独立起業が向いているか?判断する
訪問看護ステーションの開設は、常勤換算2.5人分の人材確保ができれば比較的簡単に起業できます。ただ、経営者兼看護管理者に負担が集中するような構造にしてしまうと、長期的な維持ができません。
なので、どこで心が折れるのか?またはどんなタイプの看護師さんと一緒に立ちあげるのか?客観的に判断できるのが『キャリー式・働き方タイプ適性診断』です。
法人設立
形だけ立ち上げるのは誰でもできますが、私は事業所契約や登記で手痛い手違いを経験しました。コンサルに頼らず自力で法人設立・指定申請を突破するためのリアルな注意点や、名古屋市特有のローカルルールについては、こちらの【チェックリスト付】訪問看護立ち上げで実際にやらかした「3つの地獄」と、名古屋で自力開業するための手順(有料記事)で2万字にわたり猛省とともに公開しています。
法人設立は、マネーフォーワードが簡単
法人設立は、マネーフォーワードが簡単でした。フォームに沿って入力するだけですし、定款作成も行政書士さんを無料で紹介してくれます。

税務・労務関連の手続きに関しても自動的に期限なども教えてくれるので、素人の私も1人できた!って感じでおすすめです。


会社の登記はバーチャルでも良かったんじゃないか
後から知ったことなんですが、会社の登記って必ずしも賃貸で借りてなくても良かったんですよね。あと法人の登記場所とステーションの住所は一致してなくてもいいんです。ランニングコストも高くなってしまいますし、最初はバーチャルでも良かったかなって反省してます。
- 初期費用・月額のランニングコストを圧倒的に抑えられる
- 自宅の住所を公開しなくて済む(プライバシー・セキュリティ面で安心)
- 一等地の住所を使えるので、会社の信頼度が上がる
上記3つの理由から、おすすめなんです。
訪問看護ステーションでは、法人格じゃないと設立できませんので他の会社設立とずれてしまうんですよね。なので売り上げがない状態で法人口座も作っていかないといけなくなるので、ほとんどのステーション経営者は地銀で最初作ってるケースが多いです。
私のように銀行関連の知人がいない場合では、審査落ちってこともあります。GMOグループは会社設立にも手厚くサポートが受けれるので、おすすめですね。
GMOオフィスサポート
【登記出来る住所を借りたい方】首都圏・名古屋・札幌・大阪・福岡を中心に全国22か所にオフィスがあり、転送サービスもあります。
・基本料金+郵便転送料金+住所利用料金:月額1,650円〜
好立地にも関わらず安価な金額で登記できますね!
バーチャルオフィス【レゾナンス】
関東エリア(東京・横浜)でとにかく最安値圏で抑えたい方向けです。もうオフィスはいらない! 【月額990円から登記もできる】関東エリアにおすすめ東京・横浜のバーチャルオフィス が【レゾナンス】です。

開設前
運営中
快適な旅のためのデジタル装備:IT/セキュリティ
営業・売上関連
ポスティングにマナーがあることも知らずに、チラシを10,000枚配布し怒られた経験からまとめた記事になります。

労務・業務委託のリアル
スーパーホワイトな職場にしようとして、逆にセルフブラック化が加速…乱気流に巻き込まれます。
訪問看護 研修関連
法定研修は義務化になってるので必ず、参加した人と欠席した人などわかるようにしましょう!レポート用紙提出か?動画で見たことがわかるようにしているステーションもありますよ。
看護師資格関連
法定研修に対応している研修が見れる在宅看護指導士の資格をとっておくと便利です。各都道府県の看護協会でも開催しているようですので参考までに!
「資格手当の罠」と「支給ルールの決め方」
「1資格につき◯円」というざっくりした規定にしてしまい、看護業務に関係のない資格(秘書検定や民間資格など)を10以上の資格の申請され困りました。
「当ステーションの業務に直接貢献する資格(例:認知症ケア専門医、訪問看護認定看護師、3学会合同呼吸療法認定士など)に限定する」「上限は3つまで」といった規程をあらかじめ決めておくこと
就業規則の作成には大体15万円程度かかります。


人材関連
社労士さんと顧問契約していると、入退職の手続きや雇用保険など外注することができるので看護の仕事に集中できます。

出口戦略
経営がうまく行ってる時も、考えておく方がいいのが出口戦略です。後継者育成ができなくて、M&Aする話もよく聞きます。
人材整理
休廃止を考えて時点で考えないといけないのが、人材管理です。雇用を維持するのか、全員会社都合での退職にしてもらうのか?単発や期間限定でバイトに行きやすいのが人材紹介会社の活用です。
経営者としては、無料のナースセンターをおすすめすることが多いです。経営者視点で考えると、紹介料かからない人材採用を優先にしてしまいますよね。

事務所の整理
買ったパソコンや小型家電などの処分に使えるリサイクル方法です。
旅の相棒に(おまけ)
訪問看護のリアルな日々をクスッと笑える、オリジナルのLINEスタンプを作りました。 スタッフ同士の連絡や、日々のちょっとした息抜きに、旅の相棒として連れていってもらえると嬉しいです!
まとめ
訪問看護ステーションの独立経営という名の長い旅、その全体のルート(ロードマップ)をここまで一緒に見ていただき、ありがとうございました。
立ち上げの時のあの高揚感、日々の運営での試行錯誤、そしていつかは訪れる「出口戦略」という幕引きまで。経営のすべてのプロセスは、綺麗事だけでは片付けられないリアルなドラマの連続です。時には足元の小さな石につまずいて、心が折れそうになることもあるかもしれません。
でも、かつて私がスーツケースに詰め込んだ重い本を手放し、「人生を軽くする旅」へとシフトしたように、経営もまた、あらかじめ「出口(次のステージ)」を見据えておくことで、今の一歩を驚くほど身軽に、そして戦略的に踏み出せるようになります。
ここに書き留めた私のリアルな失敗談やノウハウという名の「旅の思い出」が、これから新しい挑戦へ旅立つあなたのコンパス(指針)になれば、これほど嬉しいことはありません。
あなたの描く「独立経営」という名の旅が、豊かで、そして素晴らしいものになりますように。


















