こんにちは!
中津キャリーです。@TravellerCarrie
シップナース として働きたいけど仕事内容とか知りたい!
というナースもいます。
あまり情報がないので仕方ないですよね。
この記事では、
実際に私が海外の会社のシップナースにエントリーした時の流れについて紹介します。
こんなナースにおすすめ記事
- 英語が得意。
- 旅行好き。
- 急性期で働いてる。
- シップナース に興味がある
Contents
シップナース とは
シップナースという言葉を聞いたことがありますか?
シップナース とは豪華客船などの中にある病院で働くナースの事です。
他にも船の中の健康管理室などで働くナースのこともシップナース とよびます。
日本の船では4社ぐらいしかなく、人気なのでなかなか空きがありません。
海外の会社のシップナースにエントリーする際の必要な資格と条件
- 英語レベルネイティブなみ(船の中は多国籍・共通言語は英語です)
- ACLS必須(2次面接に合格してから講座の受講でもOK)
合格してから3ヶ月ぐらいで船に乗船できる
ということが最低限必要な資格と条件となります。
シップナース になるための流れ
シップナース 書類の提出+英語のスキルチェック
スムーズにいけば1次面接まで2週間程度
1次面接
2次面接1次から2次まで2週間から4週間かかる
合否
合格すればシップナースとして働く
合格したら乗船の際に持ち込む必要なリストが送られてきます。
だいたい荷物は1個約20kg+20kg程度まで。
英語のスキルチェック
基本的に船の中でよく使う単語やフレーズに特化して出題されます。
集中してできる環境下であれば満点取れると思います。
テストを受けるときは
- 30分以内
- 他の人に邪魔されない環境下で受けること
- Flash Playerが使える
この3点に注意してくださいね。
私はリスニング中に友達から話しかけられるというアクシデントに… 😥
外資系のクルーズ船でシップナース として働くのは難しい?
メディカルチーム以外ではTOEIC600 点ぐらいから850点ぐらいあればいいと書かれている記事も見かけますが
ナースとして働くには英語のスキルはもちろんのこと、直近のスキルが重要で転職歴が少ない人材を求めています。
5-10年働いてくれるような人材…
- 英語は必須
英語のスキルチェックがある(特にTOEICで何点以上必要という縛りはない) - ACLSが必須
- パソコンスキルも必要
- 年齢制限はないがクルー(船員)は20〜30歳代が多い
- 日本人ナースはほとんど2次面接で落ちるといわれている。
(日本では心電図の診断などはドクターになりますが、診断ができるナースがもとめられます。) - 英語でSKYPE(スカイプ)面接がある合格後
- 合格後にビザ【C1/Dビザ】(自費)の申請
- 健康診断(船員)のできる場所が限られている。だいたい約2万円以上 2年間有効
健康診断に行く際の交通費は自費 - 国内の移動に関しては自費
会社によって規定が違いますが300マイル(482.8Km)以上でないと自費 - 社会保険はある?
こちらはだいたいありません。バケーション中の保障が出ることも…
上記のことを考えてエントリーしましょう。
結構、自費でお金がかかるので余裕資金をためておきましょう!
ただし、長期間で働くとVisaの更新代など会社が支払ってくれます。
エアライン・船員ビザのことで通過ビザ・クルービザともいわれます。 料金:$160(約¥18,400) インターネット経由で申し込み5~10年有効
シップナース のメリットとデメリット
シップナース のメリット
シップナース で働く大きなメリットは旅行に行ける!ってことではないでしょうか?
しかも、常勤ではないので連続で数ヶ月働いたあとに2ヶ月休める。
その期間旅行に行こうと思ったら行けます。
日本で働いていたら、こんな条件でナースとして働くのはレアケースですよね。
- 4ヶ月働いて2ヶ月休みのサイクルで働ける。実質24時間拘束。
会社によってサイクルは異なる。 - 日本の社会保障が不要なナースは国外転出届を出すケースも..
- ナースやメディカルチームは個室の場合が多いが、他の船員は大部屋。
会社によって異なる。 - 部屋は低層階で窓なしの場合が多い
- シフトによって船から出れる事もあるが、出れない事もある。
- 宿泊代や食事代は会社持ち・社員食堂(無料)がある。
- 船の中はDuty Free・ATM ・Wifi(プリペイドで有料)あり。
- 福利厚生はあるが社会保険はない
- ジムが使える
- スタッフ間の交流のためにパーティーがある
- 洗濯機などは船の中にある
シップナース のデメリット
- 給与はアメリカドルなど本社の規定による
- 数ヶ月船に乗りっぱなし
- 希望の船には乗れない
- 最初のVISA(ビザ)のお金は自己負担
- 船員検診ができるところは限られている・そして高額・自己負担
- 乗る船の場所まで自己負担で行く必要性がある事がほとんど。
- 社会保障がないため、厚生年金に入りたい人などには向かない
(任意で国民健康保険加入になる) - 結婚しているケースは数ヶ月日本に戻れない。
- 一人暮らししているナースは帰国時に家の問題も。実家に住めればいいですが…
- 心停止や脳卒中・心筋梗塞などあらゆるケースが起こりうるため
緊急時の対応ができなければいけない。 - ナーススキルチェック:各技術は何回したことがあるか?
全て英語で質問されます。
シップナース のスキルチェック
Q(看護技術)したことがありますか?
実施した回数・最後に実施した日付を英語で聞かれます。
- 12誘導
- BLS
- AED
- 不整脈の診断
- 血栓溶解療法
- 静脈からの採血・血管確保
- ナート(縫合)
(ステリストリップなどのテープ・人体用のノリで)閉創したことはありますか?
- 挿管したことはありますか?
- ラリンゲルマスクを使用したことはありますか?
- 男性の膀胱内留置カテーテルを挿入した事がありますか?
- 女性の膀胱内留置カテーテルを挿入した事がありますか?
- 心停止などの循環器のチームリーダーやメンバーをしたことがありますか?
- 電子カルテを使ったことはありますか?また、そのシステム(プラットフォーム)の名前はなんですか?
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など
事細かにナースのスキルチェックがあります。
ナースとしての経歴の聴取
ナースとしての経歴は直近3年間が重要です。
直近3年の期間に派遣でナースしている場合はいい印象を与えません。
- 1年前はどんな業務に従事していたか?
- 2年前はどんな業務に従事していたか?
- 3年前はどんな業務に従事していたか?
に関して詳細に英語で答えなければいけません。
なので直近で急性期などで働いているほうがいいです。
シップナース として働く際に知っておいたほうがいい情報
船の上は海外扱いになりますので日本の法律ではなくなります。
ハードルが高めで日本人ナースは2次面接でほとんど落ちます。
日本のナースとアメリカなどの国のナースでは法律上,看護師としてやれる事に大きな差があるというのが理由です。
シップナース としての仕事内容
乗り込む船によって違いますが、豪華客船であれば約4,000〜6,000人ほど1隻に乗船。
- 乗客・船員の健康管理が主。
- 船によってはドクター1〜2人+ナース3〜4人程度。
- メディカルチームは日本人だけとは限らない。
- 船の中ではナースでもパソコン入力などの雑務も行います。
- 何かあった時にトリアージが出来なければいけないのでトリアージ歴があったほうがいい。
もちろん英語です。
シップナース の給料はいいの?
だいたい外資だとドル建てでの支払いで約3800ドル
船の中のATMで引き出し可能です。
3800ドル×8ヶ月 年間30,400ドル
休んでいる期間は給与はありません。
ぶっちゃけ、拘束時間や待遇面で看護師としては決して良い方ではないです。
ボーナスもありませんし…
開いた期間の2ヶ月間で上手く日本で短期派遣とか出来ればいいですが、短期派遣であれば面接もあります。日本でも働きたい人は単発派遣しか選択肢はないかと思います。
拘束時間は約10時間といわれてますが、メディカルチームは他のクルー(船員)と違います。
船の中では研修制度はあるの?
面接時に聞いてみましたが特にない。
ナースなんだからね。物品とかの説明はあるけど…って言われました。
船の中でのストレスの対処方法を考えておく
ストレスの対処方法なども聞かれるので、自分なりの対処方法を考えておきましょう
- ストレスに強い
- 連続勤務に耐えれる体力必須
10年以上前、クルーズ船に乗った時
と言われたことをいまだに覚えています。
日本の看護師の資格だけ&英語のみのスキルだけではエントリーする事すら不可能でした。
でも今は、日本人乗客者も多く日本のナースと英語のスキルさえあればエントリーが可能になりました。
チャンスが多い時代になってきましたね 😉
私の経験がほかのだれかの役に立てれたらと思ってます。